国民健康保険に加入すれば、当然国民健康保険被保険者証が発行されます。
医療機関などに受診するときに、忘れてはならない大事なものとなりますが、国民健康保険被保険者証の効力はそれだけではありません。
国民健康保険被保険者証の役割と、気づきにくい恩恵の部分を説明していきます。
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国民健康保険被保険者証とはどんな役割を持っているのか
国民健康保険被保険者証は、医療機関などを受診するとき、一定の負担額で医療が受けられるようにするものです。
国民皆保険を誇っているわが日本では、「今まで保険証を見たことがない」という人はいないと思います。
それほど一般的なものですので、保険証の効力というものを忘れがちになります。
国民健康保険被保険者証の場合、医療機関などで受診するときに、医療費の支払いを2割、又は3割の負担で抑えてくれます。
総額で1000円の治療であれば、窓口で払うべき金額は、200円、又は300円ということになります。
残りの部分は、保険制度(国民健康保険)が負担し、医療機関などに後日支払われることになります。
国民健康保険被保険者証は負担を減らすだけが効力ではない
国民健康保険被保険者証の役割は、この窓口負担を減らすだけが効力ではありません。
国民健康保険被保険者証には、どこの医療機関でも、同じ治療を受ければ、同じ金額という効果もあります。
北海道で撮ろうが沖縄で撮ろうが、同じ治療を行なったのであれば、同じ金額です。
医療機関の機械が古かろうが、新しかろうが関係ありません。
始めから、「これやったらいくらね」と決められているのです。
この決まりを適用させるには、保険証が必要になってきます。
もしも、保険証を出さずに医療機関などに受診すると、金額は医療機関の裁量で決められてしまい、良くて2倍、悪いと青天井で請求されます。
これは、医療機関が悪いとかいうのではなく、保険証があったからこそ一律になってくれていたと考えるのが正しいです。
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国民健康保険被保険者証は身分証明になる?
残念ながら、現在国民健康保険被保険者証が単独で身分証明になる機会は少なくなっています。
身分確認する際、顔写真の付いているものを求められることが多くなってきました。
運転免許証、マイナンバーカード等であれば、顔写真が付いているため、それ1つで確認が取れることが多いのですが、国民健康保険被保険者証は顔写真がないため、用を得ないことがあります。
しかし、国民健康保険被保険者証ともう1つを組み合わせることで身分証明として使うことができることがあります。
これは、手続きの種類によって、もう1つのものが変わることがありますので、身分証明として使う際には、十分に確認して準備をしていきましょう。
まとめ
国民健康保険被保険者証は、医療機関などに受診する際に負担を減額するほかにも、全国どこでも同じ治療であれば、同じ金額にしてくれるという効果があります。
国民健康保険被保険者証だけではなく、各保険制度の保険証にはこのような効果がありますので、健康保険制度には必ず加入して保険証を手に入れておく必要があります。
「若いから医者いかないし」と手続きをしていないと、もし医療機関にかかった時に高額な請求をされて、痛い目に会うかもしれませんよ。
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