会社を退職した後に加入する医療保険として、国民健康保険を検討する方は大勢いらっしゃると思います。
一方で、「もう何年も病院に行ってないから保険証はいらない」「保険料が高いから国民健康保険には入りたくない」なんて考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、国民健康保険への加入は義務なのか、加入しないという選択肢はあるのか等、ご説明します。
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「国民皆保険」医療保険に加入する義務がある
会社勤めの間、社会保険に加入していた人が会社を退職後に加入する医療保険として、選択肢は3つ、「国民健康保険」「任意継続保険」「家族の扶養に入る」です。
日本は「国民皆保険」であるため、退職後も何らかの医療保険に加入する義務があります。
ですので、この3つの選択肢から、家族や退職後の自分の状況に合わせて加入する医療保険を選ぶことになり、「医療保険に加入しない」という選択肢はありません。
扶養に入れてもらえる家族がいない、任意継続保険の加入要件を満たさない場合は、結果として国民健康保険に加入する「義務」があると言えます。
国民健康保険の未加入は「ばれる」のか
「国民皆保険」とはいえ、マイナンバーが始まった今でも退職後に国民健康保険にも、任意継続保険にも、家族の扶養にも入っていない人を特定することはされていません。
つまり、国民健康保険に未加入であったとしても「ばれる」ことはないということです。
例えば会社を退職後、国民健康保険未加入期間を経て再就職をした場合に再就職先で社会保険に加入しても、会社や市町村に国民健康保険の未加入を追及されることはないのです。
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国民健康保険の未加入のデメリットとは
国民健康保険の未加入で一番のデメリットとは、やはり医療費の負担が大きいでしょう。
国民健康保険に未加入=保険証を持っていない状態になるということです。
なので、病院に行けば医療費はすべて自己負担することになってしまいます。
医療費が高額になったところで慌てて国民健康保険の加入手続きをしたとしても、過去にさかのぼって加入することになり、未加入期間の保険料をすべて納めなければなりません。
過去や今現在、病院にかかっていなかったとしても、いつ何が起こるかわかりません。
ちょっとした体調不良でも、病院へ行けば問題なかったものを「保険証がないから・・・」と病院へ行くことを我慢することによって、状態が悪化してしまうことも考えられます。
結果的に病院のお世話にならなかったとしても、何かあっても大丈夫と思える安心感を得ることは非常に大きいものです。
まとめ
国民健康保険について、「うっかり」なのか「保険証は必要ない」「保険料がもったいない」と考えてなのか、未加入のままにしている人は少なくないと思います。
「国民皆保険だから」「医療保険に加入することは義務だから」というのはもちろんですが、突然の病気やケガに対する備えとして国民健康保険に加入するのは大切だと思います。
また、今後はマイナンバーの活用範囲が広がり未加入であることが自治体等に把握される、なんてこともあるかもしれませんので、加入しておいた方がいいでしょう。
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