退職後、国民健康保険に加入しようと思っていたけれど、手続きがよくわからなくて・忙しくて、手続きをするのが遅れてしまった!なんて方もいらっしゃるかもしれません。
特に、国民健康保険に加入するのは初めてという方はわからないことが多く、不安もありますよね。
今回は加入手続きをするのに期限はあるの?今からでも手続きはできるの?等の疑問について、ご説明します。
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国民健康保険の加入手続きは遅れてもできる
国民健康保険の加入手続きは、原則として退職日の翌日から14日以内に行なわなければならない、とされています。
とはいえ、日本は「国民皆保険」ですのでどこの医療保険にも入れないということはありません。
たとえ、退職日の翌日から14日以内に手続きができなかったとしても、国民健康保険ではさかのぼって加入手続きをすることができます。
国民健康保険は「さかのぼって」加入となりますので、つまり任意の日付で加入することはできない、ということになります。
たとえば、3月に退職して1カ月手続きをせずに過ごした間に病院にかかることがなかったので、4月は国民健康保険に入らず5月から加入したい、というのはNGです。
医療保険に加入していなかった期間というのは認められないため、どんなに手続きが遅れても、退職日の翌日までさかのぼって加入することになります。
加入手続きが遅れるとデメリットが発生するかも!?
国民健康保険は、加入手続きが遅れてもさかのぼって加入することはできますが、手続きが遅れれば遅れるほど、デメリットが発生する可能性があります。
さかのぼって加入した場合でその間に病院で医療費を全額自己負担していたら、通常は後から医療費の払い戻しを受けることができます。
しかし長期間加入手続きが遅れてしまった場合は、この医療費の払い戻しを受けることができなくなる可能性があります。
また、さかのぼって加入する場合はさかのぼる期間の保険料をすべて支払わなければなりませんので、期間が長ければ長いほど、一度に請求される保険料は高額になります。
ですので、いくら手続きが遅くなっても加入できるとはいえ、なるべく期限以内・もしくは早いうちに手続きをしておくことに越したことはありません。
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国民健康保険の加入手続きに必要な書類一覧
手続きに必要な書類等は下記の5つです。
- 印鑑
- 口座番号がわかるもの(保険料を口座振替にする場合)
- マイナンバーが確認できるもの(加入する人の分)
- 身分証明書
- 健康保険の資格喪失証明書・退職証明書・離職票のいずれか
⑤の退職証明書は会社から、離職票は会社を通じてハローワークから発行されますが、これらの書類が発行されるのに一般的には1~2週間かかります。
会社によってはもっと時間がかかってしまう場合がありますので、この書類を揃えるために手続きが遅れてしまうこともあります。
できればあらかじめ人事・労務の担当者へ「国民健康保険の加入手続きが遅れてしまうので、急いでほしい」等と相談しておくと安心です。
まとめ
退職後は色々な手続きがあるので、忙しくてなかなか時間が取れない、場合によっては必要な書類が揃わないことで国民健康保険の加入手続きが遅れてしまうこともあります。
ご紹介したように、国民健康保険は手続きが遅れてもさかのぼって加入することができますので、長期間ほったらかしにならないようにだけ十分気を付ければ問題ありません。
とはいえ、あまりゆっくりしているとうっかり忘れ去ってしまうこともありますので、記事を参考にしていただき、なるべく早めに手続きは済ませましょう。
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